米国シリコンバレーの調査会社Constellation Research, Inc.のR Ray Wang氏が昨年秋に発表したブログ記事(Seven Spectrum of Outcomes for AI)で、AIは誇大広告のような夏から、秋を思わせる落ち着いた技術会議に移り、映画ターミネーターのSkynetによる恐怖やスタートレックのAI、アイアンマンに出てくるジャービスのような夢や希望のAIとは別に、より現実的で具体的なビジネスの価値をもたらすようになると言っています。これにはAIstartが考えるAIの利用方法と共通点が多く見られました。
ビジネスの価値を生む、AIの7つの機能とは?
Wang氏の説明する7つの機能、7番以外は「へえ、普通じゃないの?」と思われると思います。1〜6に関して個々の点では、既に今のAI技術を利用することで可能であると思われますし、すでに多くのAIを活用したサービスやIoTでは実現されています。
- 認識・認知(自然言語解析、画像認識、音声認識、感情認識の機能)
自然な会話で何かを頼んだり、人間の目の代わりになったり、人間の認識や認知の代わりをする機能 - 通知(アラート、ワークフロー、リマインダーの機能)
必要な情報を必要なときに通知してくれる機能。この通知をAIを使う事でより確実で、効率的な通知ができる - 提案・レコメンド
利用者の購買履歴から興味のありそうな商品をレコメンドしたり、過去の問題対応から対応策を提案する機能 - オートメーション
人間が常にやらなくてはならないことを機械学習を利用して自動化する機能 - 予測
人間では分析が難しい多様で複数のデータからディープラーニングを利用して予測する機能 - 予防
機械が壊れる前に原因を特定し、壊れるのを防いだり、潜在的な脅威や問題を特定する機能 - 状況認識
人間の意思決定である「いま、なにをするべきか?」をAIが代わりに行い、利用者に伝える機能
それぞれの機能においても、機能の精度や性能が日々進歩をしていて、例えば「人間の目の代わり」と画像認識を説明しましたが、実際にはAIでの画像認識性能はすでに人間の目を超えています。
技術を組み合わせることで実現するビジネスへのAI活用
最近では、ひとつひとつのAI機能を利用するコストや条件のハードルが低くなり、誰もが高度なAI機能を使うことができるようになりました。AIのプラットフォームによって、機能、費用、使いやすさが異なります。AIstartの特徴でもある、プラットフォームにこだわらない理由は、まさにこのことを享受するためです。
これらの7つの機能をいかにして組み合わせるかが重要で、実現したいビジネスへのAI活用をどの組合せで行うのか? プラットフォームにこだわってしまうと実現できないことがあります。
ぜひ、あなたの課題をこれらAIの機能を利用してAI活用による新しいビジネスの価値を生み出しませんか?